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「僕の散在日記」 松任谷正隆

僕の散財日記 (文春文庫)
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文藝春秋 2009-03-10
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 自分、松任谷正隆さんは好きです。正直好きです。昔このひとが司会してた「FUN」という音楽番組がありました。今田耕司さんと藤原紀香さん、この二人と一緒に司会してました。ゲストもともかく、司会陣が好きでした。番組終わりだったか始めだったかにある、松任谷さんと今田さんのかなりどうしようもないコントじみた物が好きでした。
 解説を、小山薫堂さんが書いてます。こんな一節がありました。

「この解説文を書いている今現在、日本のみならず世界全体が未曾有の大不況に揺れている。そのタイミングで、“僕の散在日記”という単行本を文庫化する・・・これは出版社にとってもひとつの冒険だろう。」

 ・・・確かに。
 散在をしている場合ではないのです。わたくしも散在できる状況ではございません。どうでもいいのですが、字を間違えていることに今気づきました。散在ではなく、散財です。
散財という字を、ATOK使っているのにもかかわらず間違えるほど、我々は今散財というものに縁がないのです。ぜえぜえ。
 だから散財なんかしている人を見ると、腹が立ってもおかしくないのです。が、松任谷さんの文章はイヤじゃない。なぜでしょう?

 219ページにこんな文章があります。
「ついこのあいだ、僕の誕生日パーティーがあった。いや、パーティーというとちょっとニュアンスが違うな。(中略)僕は複雑な気分だ。主催してくれた人たちには感謝をしつつも、本心としてはレストランでパーティーなんて面倒くさい。」
 正直です。この本にしても、物を買ってうれしかったとかいうよりは、買おうかどうしようか、買ってからも良かったのか悪かったのか、そうした迷いが大半を占めていて、そこのところつい、つい惹かれてしまうんだと思います。

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