「生きていくためのクラシック」 許 光俊

生きていくためのクラシック (光文社新書)
生きていくためのクラシック (光文社新書)
光文社 2003-10-18
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starヴァントとチェリは並び立つのか?
star推薦されているCDがよい
starクラシックは彼の一部である

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 クラシックが、西洋古典音楽が聞きたいんですよ。  というわけで、タイトルに惹かれ、借りてきましたこの本。  前書きにそのようなことが書いてありますが、主観的な本です。書いてあることはすべて著者の好みです。だからはまる人ははまるでしょうが嫌いな人は嫌いでしょう。自分ははまる方の人でした。  が、この本には前がある、そうです。「世界最高のクラシック」というのがそれです。  だからそれを読んでからでないと、ちょっと役に立ちづらいかもしれない。あら

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「RDG レッドデータガール」荻原 規子

RDG レッドデータガール はじめてのお使い (銀のさじ)
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角川グループパブリッシング 2008-07-04
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starはじめての荻原作品!!
starはじまりにふさわしい
starはじめて読んだ荻原作品

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 萩、ではないのね。

 面白いんですよ。

 面白いんですけど。

 どこが面白いのか説明しづらい。
 というか分からない。どこが面白いのか分からない。が、面白い。


 一巻と、ちょうど図書館にあったので二巻を読みました。まだまだ話は序盤のようです。二巻まで読んでも、ストーリーがそれほどひろがる訳じゃない。キャラクターだって少ししか出てこない(おそらく、登場するキャラクターの数としては「銀河英雄伝説」の十分の一ぐらいではないでしょうか)。
 ただ、主人公の泉水子がいじいじしているだけです。とにかくいじいじしてます。ひたすらいじいじしてます。一冊の後半になったら少しは変わるかと思ったんですが、話自体が何冊も続いていくようなのでたかだか一冊の後半になったぐらいでは成長してくれません。だから泉水子はひたすらいじいじしてます。ずっといじいじしてます。どうもそのいじいじしている様子に、こちらは引き込まれているようです(笑)。

 これから先が楽しみな話ですが、二冊進んでも話の序盤まで行ったか行かないか。自分の感触では少なくても六冊、多分十冊、へたすればもう少しかかってしまいそうな感じです。あまり極端に時間がかからないように、お願いしたいところですって誰にお願いしてるんだ俺。

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「ご主人様と甘いりんごのお菓子」 藤田貴美

ご主人様に甘いりんごのお菓子 (バーズコミックスデラックス)
ご主人様に甘いりんごのお菓子 (バーズコミックスデラックス)
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stars表題作について
stars可愛いお話
stars読むほどになぜか面白い
stars素晴らしい才能

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 短編集です。  好きなのは、表題作。  「ご主人様と甘いりんごのお菓子」が、タイトルのように甘くて、好きです。

 が、最終的に引っかかるのは、「藤田貴美を読んだ!」という手応えを感じさせてくれるのは、それ以外の短編です。やるせないというか、切ないというか、傷つけ、傷つけられて、しかしギリギリのところで、強い。

 まがりなりにも、というのも失礼な話かもしれませんが、彼女の代表作「EXIT」はまだ続いています。それはもちろん彼女の意志によることなんでしょうが、やっぱり自分のように、「ついていきます!」という読者が、「藤田貴美でなければダメだ」という読者がそれなりの数、いるからだと思います。

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「ジェネラル・ルージュの凱旋」海堂尊

ジェネラル・ルージュの凱旋
ジェネラル・ルージュの凱旋
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stars医療で金儲けをしろと総務省はいう。それでいいのか?
stars田口先生もがんばった
stars本作、シリーズ最高傑作の呼び声は(おいらのなかで)高い
stars最高です
stars構成がいい/特に泣かせどころは嬉しい限り

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 「チーム・バチスタの栄光」を読んで、すごく面白かったんだけどこの人あまり小説はうまくないなと思い、しかしその後ずいぶんたくさん本を出されているし、その辺は変わったんだろうと思って読んだらその辺は変わってなかった(笑)。
 **がなんで**に嫉妬するのかよく分からんし、**がなんで最後に**に反旗を翻すのかも分からない。*****・****(字数あってるよな)というのも大切なことなんだろうけどどうもよく分からない。

しかしそのすべてをひっくり返して、ジェネラル・ルージュというキャラクターは素晴らしかった。そのまわりの医師、看護師たちのキャラも見事でした。

この小説自体はフィクションなんだけど、作者は医師なので、実際の現場の姿がキャラクターたちの背後から透けて見えます。命のやり取りに日々向かい合っている方々の緊張感が垣間見えて、我が身と引き比べてしまいました。考え込んでる場合じゃないよね。いろいろ。

この速水を、映画で堺雅人はどう演じたのでしょう?見てないんですよ気になりますね。
これは見なければならないでしょう絶対。

あと、この「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、その前に出版された「ナイチンゲールの沈黙」と対をなすモノなんだそうです。だから、先に自分があーだこーだ言ったことも、「ナイチンゲールの沈黙」を読めば書いてあるのかもしれない。シリーズ物をバラバラに読むなということでしょうが、図書館にこれしかなかったんだから仕方がない。とにかく堺雅人は気になってたし(笑)

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「初めての文学 浅田次郎」 浅田次郎

はじめての文学 浅田次郎
はじめての文学 浅田次郎
文藝春秋 2007-04-13
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starはじめての文学シリーズ
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 エッセイはそこそこ読んでるが小説はほとんど読んでない作家シリーズ第一弾  (か、第二弾か第三弾)    なぜだか「カッシーノ」とか「サイマー!」とか、バクチ系のエッセイだけ読んで、それもかなり何度も再読して、けれども小説は2冊程度しか読んでない浅田次郎さんです。

 この「初めての文学」は中高生が対象だと思われます。そのために、初めての読書のために、浅田さんの短編を選りすぐったモノのようです。“より抜きサザエさん”ならぬ”より抜き浅田次郎”です。面白くないわけがありません。

 自分がこれまでに読んだ小説は「地下鉄に乗って」と、確か天切り松のシリーズの最初の作品。「地下鉄に乗って」は、なぜだかいま一歩、いま一歩のれませんでした。けれどこの本は面白かった。「初めての文学 浅田次郎」は面白かった。
 バクチ系エッセイを読んでいても、「浅田さんは本当に小説が好きなんだなあ」と思います。
 こんなこと言うのはおこがましいけど、浅田さんは小説の神様に愛されてる。
 けどそれは、それは浅田さんが小説の神様を、本当に愛しているからなのでしょう。なんつって。赤面。

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「冥王星~」そのほか

書き忘れていたのですが、昨日の冥王星の本、著者はジャーナリストなどではなく、(結果として)議論の引き金を引いた科学者さんの一人です。

訳者後書きより引用
「タイソンは、アメリカでの冥王星騒動の当事者のひとり、いや、中心人物であった。2000年2月に開所された、彼が長を務めるヘイデン・プラネタリウムでは、従来のように惑星を順番に示すのではなく、性質の似た天体どうしでグループ分けするという前例のない展示をあえて行っており、ほかの惑星が展示されているエリアには冥王星の影も形もない」
・・・にしてもこの本、とにかく楽しかったですね。図書館で借りまして、週末には返しに行きますのでよろしかったら読んでみてください。この人の他の本も読んでみたいですね。


別件です。
そういえばといえばもう一つ、発熱して、発熱が急だったので「インフルかい?」と集合を中止にしてしまったのですが違ったようです(笑)。熱引きました。皆様お体お大事に(笑)。

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「かくして冥王星は降格された」 タイソン

かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて
かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべてNeil deGrasse Tyson

早川書房 2009-08
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star冥王星狂想曲
star科学の世界でさえ、われわれが常識だと思っているものでも、簡単に覆されてしまうことがあるのだと感じた。
starアメリカでは現代の地動説騒動であった冥王星降格問題

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 冥王星が惑星じゃあなくなったときはショックでした。  キャプテン・フューチャーに確か冥王星人とか出てきたんですが、あの人たちはどうなっちゃうんだろうとか思いました。なんつって。  「ずっと惑星だったんだから、惑星のままでいいじゃないか」とも思いました。決めた科学者に対して「余計なことをしなさんな」とも思いました。この本を読むと、自分とおなじことを思った人が、世界中にたくさん、とくにアメリカにたーくさんいたのだということが分かります。

 けどやっぱり、それが正しいんだったら、正しいんだったら受け入れるしかないですよね。ガリレオの時代じゃないんだから。

 とりとめがなくなりました。タイトルから、何か裁判のような、いまニュースなどで映像を流している予算の仕分けのような、堅苦しいというか恐ろしい部分もあるのかと思っていたのですが、楽しい本でした。笑えました。冥王星の降格をネタにした、新聞の見出しだけ集めた部分もあります。アメリカン・ジョークです。

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「誘拐作戦」 都筑道夫

誘拐作戦 (創元推理文庫)
誘拐作戦 (創元推理文庫)
東京創元社 2001-08
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 後味の悪い傑作(笑)。
 いえ後味の悪さも、狙ってます。この作品。
 最終章にわざわざ書いてありますから。後味が悪いって。

 解説に”眼低手高”という造語が出てきます。都筑さんがおっしゃっていたということなのですが、
 P243より、
「あの頃、都筑先生は自作を評して”眼低手高”とおっしゃっていたものである。志は高くても手法が安っぽい”眼高手低”の作品が多い中、彼だけがいかにも志の低いテーマ(ミステリだもの)を高級なスタイルで語ることに、こだわってくれていたのである」

 いまちょっと、笹本祐一さんを読んでます。このひともそうだよなあ。

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「僕の散在日記」 松任谷正隆

僕の散財日記 (文春文庫)
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文藝春秋 2009-03-10
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 自分、松任谷正隆さんは好きです。正直好きです。昔このひとが司会してた「FUN」という音楽番組がありました。今田耕司さんと藤原紀香さん、この二人と一緒に司会してました。ゲストもともかく、司会陣が好きでした。番組終わりだったか始めだったかにある、松任谷さんと今田さんのかなりどうしようもないコントじみた物が好きでした。
 解説を、小山薫堂さんが書いてます。こんな一節がありました。

「この解説文を書いている今現在、日本のみならず世界全体が未曾有の大不況に揺れている。そのタイミングで、“僕の散在日記”という単行本を文庫化する・・・これは出版社にとってもひとつの冒険だろう。」

 ・・・確かに。
 散在をしている場合ではないのです。わたくしも散在できる状況ではございません。どうでもいいのですが、字を間違えていることに今気づきました。散在ではなく、散財です。
散財という字を、ATOK使っているのにもかかわらず間違えるほど、我々は今散財というものに縁がないのです。ぜえぜえ。
 だから散財なんかしている人を見ると、腹が立ってもおかしくないのです。が、松任谷さんの文章はイヤじゃない。なぜでしょう?

 219ページにこんな文章があります。
「ついこのあいだ、僕の誕生日パーティーがあった。いや、パーティーというとちょっとニュアンスが違うな。(中略)僕は複雑な気分だ。主催してくれた人たちには感謝をしつつも、本心としてはレストランでパーティーなんて面倒くさい。」
 正直です。この本にしても、物を買ってうれしかったとかいうよりは、買おうかどうしようか、買ってからも良かったのか悪かったのか、そうした迷いが大半を占めていて、そこのところつい、つい惹かれてしまうんだと思います。

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「暗殺教程」都筑道夫

暗殺教程 (光文社文庫)
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光文社 2003-06-13
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starとびっきりのアクション映画が一冊にぎゅっと詰め込まれているような本。

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 ひと言で言うならスタイリッシュ&スマート&荒唐無稽。全然ひと言じゃないけど。でもこの本を称えるのにひと言では足りない(だったらひと言なんて言うな)。  だって、冒頭からこれですよ。最初の一ページに出てくる、主人公の描写なんですが 「無造作にひっかけたココア色のカーコートは、カンガルーの皮を薄くなめしたものだろう。その下から、すっきりと黒にちかい茶の折返しのないズボンをのばして、コートとおなじ色のペッカリー(ヘソイノシシの皮)のスリッポンとのあいだに、光沢のあるアンバーの靴下をのぞかしている。」  んでもって2ページ目。こっちの方が分かりやすいかもしれない。 「コートのポケットから、パイプたばこのハーフ・アンド・ハーフを紙巻きにしたやつをとりだして、初期のオイルライターの型につくった銀の小さなダンヒル・シルフで火をつける」  ・・・気障です。でもこの小説はじめて出版されたのは、昭和42年です。いま現在、こんな格好のいい文章を書いてくれる人がどれくらいいます?ぜえぜえ。  この主人公が何をやっているかというと、 「謀略反乱結社タイガーの野望を阻止しようとする、国際警察秘密ラインのトップ・エージェント、J3こと吹雪俊介を襲う危機また危機。奇想天外な攻防の舞台はカジノ、スキー場から香港、マカオへ。」  ・・・繰り返しますが、昭和42年です。荒唐無稽です。けど、読んでる限りは違和感ないんです。ディティールがうまいんです。本当かどうか分かりませんが、マカオやら香港のディテールがうまいんです。荒唐無稽って、本来物語が持ってる魅力のひとつですよね。いや、荒唐無稽な物語が少ない訳じゃない、でも、荒唐無稽でスマートな小説は、やっぱり少ないと思います。

 だがしかし、荒唐無稽はむずかしいものです。
 考えてみると、アニメーションやライトノベルは荒唐無稽を手に入れるために、SF的な世界観を使っているのかもしれません。現実世界の中でどれほど荒唐無稽をやるか。これひとごとじゃなくて、芝居でも荒唐無稽はやっぱり難しい。「半径5メートル以内の世界」を描け、とよく言われますが、半径5メートル以内から始まる荒唐無稽を、つくっていきたいと思います。はい

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