「生きていくためのクラシック」 許 光俊
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面白いんですよ。
面白いんですけど。
どこが面白いのか説明しづらい。
というか分からない。どこが面白いのか分からない。が、面白い。
一巻と、ちょうど図書館にあったので二巻を読みました。まだまだ話は序盤のようです。二巻まで読んでも、ストーリーがそれほどひろがる訳じゃない。キャラクターだって少ししか出てこない(おそらく、登場するキャラクターの数としては「銀河英雄伝説」の十分の一ぐらいではないでしょうか)。
ただ、主人公の泉水子がいじいじしているだけです。とにかくいじいじしてます。ひたすらいじいじしてます。一冊の後半になったら少しは変わるかと思ったんですが、話自体が何冊も続いていくようなのでたかだか一冊の後半になったぐらいでは成長してくれません。だから泉水子はひたすらいじいじしてます。ずっといじいじしてます。どうもそのいじいじしている様子に、こちらは引き込まれているようです(笑)。
これから先が楽しみな話ですが、二冊進んでも話の序盤まで行ったか行かないか。自分の感触では少なくても六冊、多分十冊、へたすればもう少しかかってしまいそうな感じです。あまり極端に時間がかからないように、お願いしたいところですって誰にお願いしてるんだ俺。
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が、最終的に引っかかるのは、「藤田貴美を読んだ!」という手応えを感じさせてくれるのは、それ以外の短編です。やるせないというか、切ないというか、傷つけ、傷つけられて、しかしギリギリのところで、強い。
まがりなりにも、というのも失礼な話かもしれませんが、彼女の代表作「EXIT」はまだ続いています。それはもちろん彼女の意志によることなんでしょうが、やっぱり自分のように、「ついていきます!」という読者が、「藤田貴美でなければダメだ」という読者がそれなりの数、いるからだと思います。
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「チーム・バチスタの栄光」を読んで、すごく面白かったんだけどこの人あまり小説はうまくないなと思い、しかしその後ずいぶんたくさん本を出されているし、その辺は変わったんだろうと思って読んだらその辺は変わってなかった(笑)。
**がなんで**に嫉妬するのかよく分からんし、**がなんで最後に**に反旗を翻すのかも分からない。*****・****(字数あってるよな)というのも大切なことなんだろうけどどうもよく分からない。
しかしそのすべてをひっくり返して、ジェネラル・ルージュというキャラクターは素晴らしかった。そのまわりの医師、看護師たちのキャラも見事でした。
この小説自体はフィクションなんだけど、作者は医師なので、実際の現場の姿がキャラクターたちの背後から透けて見えます。命のやり取りに日々向かい合っている方々の緊張感が垣間見えて、我が身と引き比べてしまいました。考え込んでる場合じゃないよね。いろいろ。
この速水を、映画で堺雅人はどう演じたのでしょう?見てないんですよ気になりますね。
これは見なければならないでしょう絶対。
あと、この「ジェネラル・ルージュの凱旋」は、その前に出版された「ナイチンゲールの沈黙」と対をなすモノなんだそうです。だから、先に自分があーだこーだ言ったことも、「ナイチンゲールの沈黙」を読めば書いてあるのかもしれない。シリーズ物をバラバラに読むなということでしょうが、図書館にこれしかなかったんだから仕方がない。とにかく堺雅人は気になってたし(笑)
| はじめての文学 浅田次郎 | |
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この「初めての文学」は中高生が対象だと思われます。そのために、初めての読書のために、浅田さんの短編を選りすぐったモノのようです。“より抜きサザエさん”ならぬ”より抜き浅田次郎”です。面白くないわけがありません。
自分がこれまでに読んだ小説は「地下鉄に乗って」と、確か天切り松のシリーズの最初の作品。「地下鉄に乗って」は、なぜだかいま一歩、いま一歩のれませんでした。けれどこの本は面白かった。「初めての文学 浅田次郎」は面白かった。
バクチ系エッセイを読んでいても、「浅田さんは本当に小説が好きなんだなあ」と思います。
こんなこと言うのはおこがましいけど、浅田さんは小説の神様に愛されてる。
けどそれは、それは浅田さんが小説の神様を、本当に愛しているからなのでしょう。なんつって。赤面。
書き忘れていたのですが、昨日の冥王星の本、著者はジャーナリストなどではなく、(結果として)議論の引き金を引いた科学者さんの一人です。
訳者後書きより引用
「タイソンは、アメリカでの冥王星騒動の当事者のひとり、いや、中心人物であった。2000年2月に開所された、彼が長を務めるヘイデン・プラネタリウムでは、従来のように惑星を順番に示すのではなく、性質の似た天体どうしでグループ分けするという前例のない展示をあえて行っており、ほかの惑星が展示されているエリアには冥王星の影も形もない」
・・・にしてもこの本、とにかく楽しかったですね。図書館で借りまして、週末には返しに行きますのでよろしかったら読んでみてください。この人の他の本も読んでみたいですね。
別件です。
そういえばといえばもう一つ、発熱して、発熱が急だったので「インフルかい?」と集合を中止にしてしまったのですが違ったようです(笑)。熱引きました。皆様お体お大事に(笑)。
| かくして冥王星は降格された―太陽系第9番惑星をめぐる大論争のすべて | |
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けどやっぱり、それが正しいんだったら、正しいんだったら受け入れるしかないですよね。ガリレオの時代じゃないんだから。
とりとめがなくなりました。タイトルから、何か裁判のような、いまニュースなどで映像を流している予算の仕分けのような、堅苦しいというか恐ろしい部分もあるのかと思っていたのですが、楽しい本でした。笑えました。冥王星の降格をネタにした、新聞の見出しだけ集めた部分もあります。アメリカン・ジョークです。
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後味の悪い傑作(笑)。
いえ後味の悪さも、狙ってます。この作品。
最終章にわざわざ書いてありますから。後味が悪いって。
解説に”眼低手高”という造語が出てきます。都筑さんがおっしゃっていたということなのですが、
P243より、
「あの頃、都筑先生は自作を評して”眼低手高”とおっしゃっていたものである。志は高くても手法が安っぽい”眼高手低”の作品が多い中、彼だけがいかにも志の低いテーマ(ミステリだもの)を高級なスタイルで語ることに、こだわってくれていたのである」
いまちょっと、笹本祐一さんを読んでます。このひともそうだよなあ。
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自分、松任谷正隆さんは好きです。正直好きです。昔このひとが司会してた「FUN」という音楽番組がありました。今田耕司さんと藤原紀香さん、この二人と一緒に司会してました。ゲストもともかく、司会陣が好きでした。番組終わりだったか始めだったかにある、松任谷さんと今田さんのかなりどうしようもないコントじみた物が好きでした。
解説を、小山薫堂さんが書いてます。こんな一節がありました。
「この解説文を書いている今現在、日本のみならず世界全体が未曾有の大不況に揺れている。そのタイミングで、“僕の散在日記”という単行本を文庫化する・・・これは出版社にとってもひとつの冒険だろう。」
・・・確かに。
散在をしている場合ではないのです。わたくしも散在できる状況ではございません。どうでもいいのですが、字を間違えていることに今気づきました。散在ではなく、散財です。
散財という字を、ATOK使っているのにもかかわらず間違えるほど、我々は今散財というものに縁がないのです。ぜえぜえ。
だから散財なんかしている人を見ると、腹が立ってもおかしくないのです。が、松任谷さんの文章はイヤじゃない。なぜでしょう?
219ページにこんな文章があります。
「ついこのあいだ、僕の誕生日パーティーがあった。いや、パーティーというとちょっとニュアンスが違うな。(中略)僕は複雑な気分だ。主催してくれた人たちには感謝をしつつも、本心としてはレストランでパーティーなんて面倒くさい。」
正直です。この本にしても、物を買ってうれしかったとかいうよりは、買おうかどうしようか、買ってからも良かったのか悪かったのか、そうした迷いが大半を占めていて、そこのところつい、つい惹かれてしまうんだと思います。
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だがしかし、荒唐無稽はむずかしいものです。
考えてみると、アニメーションやライトノベルは荒唐無稽を手に入れるために、SF的な世界観を使っているのかもしれません。現実世界の中でどれほど荒唐無稽をやるか。これひとごとじゃなくて、芝居でも荒唐無稽はやっぱり難しい。「半径5メートル以内の世界」を描け、とよく言われますが、半径5メートル以内から始まる荒唐無稽を、つくっていきたいと思います。はい
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